代表的なアスベスト(石綿)

代表的なアスベスト(石綿)

アスベストとは、代表的な上記3 つの他に、角閃石系のアクチノライト、アンソフィライト、およびトレモライトを言います。
天然の鉱物繊維で「石綿(いしわた・せきめん)」とも呼ばれており、安価で極めて細い繊維であることが特徴です。

●アスベストの特性

1.紡織性 2.高抗帳性 3.不燃・耐熱性 4.耐摩耗性 5.耐薬品性 6.耐腐食性 7.絶縁性 など

経済的にも安価であることから、耐久性を要する建材製品に幅広く使用され、様々な場所に現存していますが、肺がんや中皮腫を発症する発がん性が問題となり、現在では、2006年には製造・使用等が全面的に禁止されています。


1. 主なアスベスト使用箇所

主なアスベスト使用箇所
●吹付け材(レベル1) アスベストにセメントなどの結合剤と水を混合し、鉄骨などに吹付けたもの。
●保温材(レベル2) 煙突やダクトなどの断熱材、ボイラーや配管の保温・結露防止などの保温材として使用されている。
●その他石綿含有建材(成形版等 レベル3) ケイ酸カルシウム板第1~2種、石膏ボード、ビニル床タイルなどの壁や床などの内装材に加え、波板スレート材などの外装材にも使用。また、建築用下地調整塗材としても使用されている。
※「石綿含有」とは、重量の0.1%を超えて石綿を含有すること。
その他、接着剤やブレーキ、パッキン、ジョイントシートなど、様々なものに石綿は使用されていました。

2. 2021年4月1日 改正 大気汚染防止法 施行

解体工事等における石綿の飛散を防止するため規制が拡大されたとともに、都道府県などへの事前調査結果の報告義務付け・直接罰の創設など、対策が一層強化されました。

主な改正部分

  1. 規制対象建材の拡大
    原則すべての石綿含有建材が規制対象になり、石綿含有仕上塗材の除去には独自の作業標準を新設
  2. 事前調査の信頼性確保
    事前調査方法を法定化。2022年4月から一定規模以上の建築物は、石綿含有の有無によらず元請業者等が事前調査結果を都道府県への報告することを義務化とし、2023年10月より事前調査は該当の有資格者※1による調査を義務付け。また、事前調査に関する記録を作成し、3年間保存するものとする
  3. 罰則の強化
    隔離等をせずに吹付け石綿などの除去作業を行った場合は、直接罰を適用。下請負人にも作業基準順守義務が適用され、都道府県等による立ち入り検査対象が拡大
  4. 作業記録の作成・保存
    有資格者※1による残存有無の確認を義務付け。作業記録の作成・3年保存、発注者への作業結果報告義務。

※1・・建築物石綿含有建材調査者又は法施工の前に日本アスベスト調査診断協会に登録されている者


ジオテクノスでは、アスベストの事前調査から除去後の安全確認までトータルで対策を実施しており、アスベストやアスベストを含んだ廃棄物は、廃棄物処理法で定められた方法でしっかり処理を行います。除去作業中の飛散対策など安全管理も万全です。

アスベスト除去工事