
大型機器の解体・分解


大型トランス解体
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収納容器
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テント養生
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テント内部のシート養生
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床面養生
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抜油作業
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セーバーソーによる切断
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分解・解体状況
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重機による鉄芯の容器収納
資機材搬入
資機材搬入は、企業・事業所の営業を考慮し行います。
※工事計画書を提出し、資機材搬入から解体工事・機器搬出まで責任施工で完了させます。
周辺養生
周辺養生は、PCBに汚染されている絶縁油の漏洩・飛散に備え行います。屋外で機器を解体する場合はテントを架設し、内部をシート養生します。屋内で機器を解体する場合は建屋内の一角をシート養生します。特に床養生は入念に行い絶縁油漏洩による地盤等の汚染を防止します。床養生は鉄板か合板を敷設し、防炎シートを敷設し、更にポリエチレンシート2層を敷設します。解体対象機器の下部にも敷設し、作業範囲は保護板を敷設しシートの破損を防止します。
絶縁油抜油
絶縁油抜油は上記敷き養生上で行います。抜油作業時は保護具を着用し、絶縁油の直接接触・暴露防止に努めます。周辺養生は絶縁油漏洩対策として床養生を行います。
機器分解・解体
機器分解は、放熱板・コンサベータ等の付属品を取り外す行為で、機器を分解によりコンパクトにし、保管場所からの搬出を可能にするものです。分解作業は、付属品の接続箇所のフランジをボルト・ナットの取外しにより行います。周辺養生は絶縁油漏洩対策として床養生を行い、フランジ分解・解放時には絶縁油が流出するため、適宜オイルパンも使用します。屋外で分解作業を実施する場合は、短期間で作業が終了するため屋根掛け等のテント架設は行いません。荒天を避けて作業します。
機器解体
機器を分解しても変圧器本体が大きく保管場所から搬出出来ない場合は、機器解体を行います。テント架設等養生を行った後、小型クレーンを併用し人力で変圧器の天板・側板の解体を行います。絶縁油を含有する機器の火災事故が発生しないように、切断作業に使用する工具は、火花の発生をほぼ解消可能なセーバーソーを使用します。切断した鋼材は密閉容器に収納します。変圧器の内部材のコイル等の絶縁紙は人力作業により分別し所定の容器に収納します。機器が大型の場合、変圧器の内部材の鉄芯解体は重機を使用します。
機器運搬
分解作業により保管場所から搬出が可能になった時点で、機器を処理場まで運搬します。大型の変圧器本体を運搬するために低床トレーラーを使用します。
底床トレーラーで運搬できるサイズ
幅2.5m-最大3.5mまで、高さ3.8m-最大4.1mまで※1、高さはトレーラーの高さ0.5mを含む※2まで小さくできる機器を対象とします。ジオテクノス独自で開発した「収納容器(DOWAグループの処理施設/エコシステム山陽向け容器寸法:幅1.0m×長さ1.8m×高さ1.0m、DOWAグループの処理施設/エコシステム秋田向け容器寸法:幅1.0m×幅2.7m×高さ1.0m)」に解体物を収納します。
- ※1:道交法上、通行車両の最大幅は2.5mまで。制限解除の申請を出した場合は3.5mまでの車両が通行可能
- ※2:道交法上、通行車両の最大高さは車両を含めて3.8mまで。制限解除の申請を出した場合は4.1mまでの車両が通行可能